リビングの壁にふと目をやると、そこに優しい目をしたロバの絵が掛かっている。なんとも素朴で親しみやすい雰囲気に、つい心がほぐれるような気持ちになる。
私が車椅子生活をしているせいか、強さやスピードよりも、誠実さや穏やかさといった「芯のある静けさ」に惹かれることが多い。そんな私が最近特に気になっているのが「ロバの絵」の持つ風水的な力だ。
馬や虎のような派手さはないけれど、ロバにはロバなりの魅力がある。その魅力を、家の中に絵として取り入れることで、運気にどう影響があるのか。この記事では、ロバの絵の風水的な意味や、どこに飾るとより効果的かを、自分なりの視点で掘り下げてみたい。
ロバの風水的な意味とは?
風水の世界では、動物の絵にはそれぞれ特有のエネルギーが宿るとされている。ロバは特に「勤勉」「忍耐」「謙虚さ」「誠実さ」を象徴する存在として知られている。
豪快なパワーで運気を切り開くタイプではないが、じわじわと着実に土台を築いていく「地に足のついた運」をもたらしてくれると言われている。
私自身、焦ると空回りするタイプなので、ロバの絵を目にするたびに「急がば回れ」という言葉を思い出す。風水的には、ロバのエネルギーは「陰」の気の中でも、ポジティブで穏やかな種類に分類され、特に人間関係や仕事面での安定をもたらすとされる。
また、ロバの目や姿勢にも意味がある。正面を見据えているロバは「目標達成」や「意志の強さ」を象徴し、少しうつむき加減のロバは「謙虚な姿勢」「自省の精神」といった意味を持つ。こうした象徴性を意識することで、自分の願いに合った絵を選ぶ参考にもなる。
ロバの絵の飾る場所とは?
ロバの絵を飾る場所として風水的におすすめされているのは、まず「仕事部屋」や「書斎」だ。仕事運や集中力を高めたい人には、机の背後にロバの絵を掛けると良いとされる。特に、資料や本が多い場所に飾ることで、「継続的に学びを深める気」が流れると言われている。
次に「東南」の方角。ここは人間関係や信頼を象徴するエリアであり、ロバの絵が持つ誠実さと調和する。家庭内の空気を和らげたいときや、夫婦・親子関係を穏やかに保ちたいときには、リビングの東南側にロバの絵を飾ってみるのが良いだろう。
風水では「高すぎず低すぎず」の高さに絵を掛けるのが基本とされる。ロバの絵も、目線よりやや上くらいに飾ると、自然と意識の中にその存在が入ってきやすくなり、日々の生活にポジティブな影響を与えてくれる。
ロバの解説
ロバという動物は、古来より人間の暮らしに寄り添ってきたパートナーだ。中東やアフリカでは今でも荷物運びや農作業に欠かせない存在で、その頑丈さと忍耐強さには目を見張るものがある。
とくに「サバンナの哲学者」と呼ばれることもあるくらい、感情を表に出さずにコツコツ働くその姿勢が、人々に尊敬されてきた。
見た目には少し不器用で、馬に比べると小柄でのんびりしているように見えるけれど、実は非常に記憶力がよく、賢い一面もある。あまり自己主張はしないけれど、危険を察知すると決して無理をしない冷静な判断力も持っているのだ。
こうしたロバの性格は、現代の忙しすぎる暮らしの中で忘れがちな「内面的な落ち着き」や「生活のリズムを整える力」を象徴しているようにも思う。ロバの絵を見るたびに、自分のペースで生きることの大切さを思い出させてくれる気がしてならない。
最後に
私はロバの絵を自宅のワークスペースの壁に飾っている。絵の中のロバは、何かをじっと見つめるような穏やかな顔をしていて、どこか人生を達観しているようにも見える。その視線に背中を押されるように、今日もパソコンに向かって文章を書いている。
風水に興味がある人はもちろん、日々の生活にちょっとした癒しや励ましが欲しいという人にも、ロバの絵は静かな力を与えてくれるだろう。派手さはないけれど、見る人の心にじんわりと響くその存在感は、きっとあなたの暮らしにも、あたたかな風を運んでくれるはずだ。
ロバという素朴な存在が、風水と結びついてこんなにも奥深い意味を持つとは、正直なところ思っていなかった。でも今では、我が家に来てくれたロバの絵に感謝すらしている。
あなたもぜひ、自分だけのロバと出会ってみてはいかがだろうか。日々の中に、小さな安心と静かな希望を灯してくれる、そんな存在になるかもしれない。
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