私が初めてアンリ・マティスの絵を見た時、正直に言うと「なんでこんなに単純なのに心に残るんだろう」と不思議に感じました。細かく描き込まれているわけではないのに、色がとにかく美しいんです。
赤、青、黄色、緑。どれも強い色なのに、不思議とケンカしていない。むしろ見ていると気持ちが軽くなるような感覚がありました。私は車椅子生活になってから、家で絵画を見る時間が増えました。
その中でも、アンリ・マティスの作品は特別でした。暗い気持ちの日でも、マティスの絵を見ると少し元気になれるんです。絵には描く人の感情が出ると言いますが、マティスの作品には「生きる楽しさ」が詰まっているように感じます。
今回の記事では、そんなアンリ・マティスについて、生い立ちや代表的な絵、そして作品の特徴まで、私なりにわかりやすく紹介していきます。
難しい専門用語はなるべく使わず、「美術館に詳しくない人でも楽しめる内容」を意識して書いていきますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
アンリ・マティスの生い立ちとは?

アンリ・マティスは1869年、フランス北部の小さな町で生まれました。もともとは画家を目指していたわけではなく、実は法律を学んでいたそうです。私はこれを知った時かなり驚きました。
あれだけ有名な画家なのに、最初から芸術の道に進んでいたわけではなかったんですね。マティスが絵に本格的に興味を持ったのは、病気で療養していた時だと言われています。
長く寝込んでいた時、お母さんから絵の道具を渡されたことがきっかけだったそうです。人生って本当に何が転機になるかわからないですよね。もしその時に絵と出会っていなかったら、世界の美術史は大きく変わっていたかもしれません。
その後、マティスは本格的に絵を学び始めます。若い頃はかなり苦労したようで、生活も決して楽ではありませんでした。しかし、彼は色彩への強いこだわりを持っていました。
特に「色で感情を表現する」という考え方は、当時としてはかなり新しかったようです。当時の絵画は、できるだけ現実に近く描くことが重視されていました。ですがマティスは違いました。
「現実そのまま」よりも、「見た時に感じる気持ち」を大切にしたんです。その考え方は後に多くの画家へ影響を与えることになります。そしてマティスは、激しい色使いを特徴とした「フォーヴィスム」という芸術運動の中心人物として知られるようになりました。
フォーヴィスムは、日本語では「野獣派」と呼ばれています。かなりインパクトのある名前ですよね。当時の人たちは、マティスたちの大胆な色使いを見て衝撃を受けたそうです。
今では有名な作品でも、最初は批判されることが多かったんだなと思うと、なんだか考えさせられます。
アンリ・マティスの絵とは?
マティスの作品で有名なものといえば、まず思い浮かぶのが ダンス です。手をつないだ人々が輪になって踊っている絵なのですが、とてもシンプルなのに強烈な印象があります。
背景は青と緑。人物は赤っぽい色。それだけなのに、なぜか目が離せません。私はこの作品を見ると、「自由」という言葉を思い出します。細かい説明がなくても感情が伝わってくるんです。
また、赤い部屋 も非常に有名です。部屋全体が赤で埋め尽くされていて、最初に見た時はかなり驚きました。普通なら落ち着かなくなりそうな色使いなのに、不思議とまとまりがあります。
私はこの作品を見て、「色ってこんなに自由でいいんだ」と感じました。さらに晩年のマティスは、「切り絵」のような作品も多く作っています。これは色紙をハサミで切り抜いて配置する技法で、「切り絵絵画」とも呼ばれています。
病気で体が不自由になってから生まれた表現方法だったそうです。ここが私は特に胸を打たれました。思うように筆を動かせなくなっても、新しい方法で創作を続けたんです。
体が以前のように動かなくなる辛さは、私も少しですがわかります。だからこそ、マティスが諦めずに新しい表現を見つけたことに強く心を動かされました。有名な作品には ジャズ などがあります。
鮮やかな色と大胆な形が印象的で、見ているだけで楽しい気持ちになります。
アンリ・マティスの絵の特徴とは?
マティスの絵の最大の特徴は、やはり「色」だと思います。とにかく大胆なんです。普通なら組み合わせないような色を平気で使います。ですが不思議とバランスが取れている。
私はそこに天才らしさを感じます。また、形を単純化しているのも特徴です。細かく描き込みすぎず、必要な部分だけを残す。だからこそ、見る側の想像力が刺激されるんだと思います。
マティスは「絵は安楽椅子のようであるべきだ」という言葉を残したと言われています。私はこの考え方がとても好きです。疲れている時、苦しい時、絵を見ることで少し心が休まる。
そんな作品を目指していたんですね。実際、マティスの絵には癒されるような空気があります。もちろん鮮やかな色なのでインパクトは強いのですが、不思議と圧迫感がありません。
むしろ気持ちが軽くなる感じがあります。さらに、マティスは「余白」の使い方もうまいと思います。全部を描かないからこそ、見る人が自由に感じ取れる。これは簡単そうに見えて、実はかなり難しいことなんじゃないでしょうか。
また、後半の作品になるほど、形がどんどんシンプルになっていきます。無駄を削り、本当に必要なものだけを残していく。私はそこに、長年絵を描き続けた人だからこそ到達できる境地を感じます。
若い頃の「上手く描こう」という気持ちを超えて、「伝えたいものを残す」段階に入ったのかもしれません。
最後に
アンリ・マティスは、ただ有名な画家というだけではなく、「色で人を元気にした画家」だったのではないかと私は感じています。派手な色使いなのに優しい。大胆なのに落ち着く。そんな不思議な魅力があります。
私は美術の専門家ではありません。でも、だからこそ難しい理論抜きで「好きだな」と感じることを大事にしています。マティスの絵には、そういう直感的な魅力があります。
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