ある日、知人の家に遊びに行ったとき、玄関の壁に大きな猪の絵が飾られているのを見つけました。どこか野性的で、力強いその姿に思わず足を止めてしまった私。ふと「猪って、風水的にはどんな意味があるのだろう?」という疑問が湧いてきたのです。
普段は猫や龍、フクロウといったモチーフのほうが注目されがちですが、実は猪にも深い意味が込められているのだとか。この記事では、猪の絵がもたらす風水的な意味や、飾る場所のコツなどを、素人ながらにまとめてみたいと思います。
少しでもおうちの運気アップのヒントになれば嬉しいです。
猪の風水的な意味とは?
猪(いのしし)は、十二支のひとつ「亥」としても知られ、古くから力強さや勇気の象徴とされてきました。風水においては、「邪気を払う」「道を切り開く」「正直さと真っ直ぐさ」を表す動物とされています。
特に日本では、猪突猛進という言葉があるように、迷いなく前へ進むエネルギーを象徴しています。そのため、新しい挑戦をしたいときや、困難に立ち向かう勇気がほしいときに、猪のモチーフは強い味方になると言われています。
また、風水では「動の気(動きのあるエネルギー)」をもたらす存在とされ、停滞した空間に活力を注いでくれる効果も期待できるのです。特に、事業の発展や家族の安全祈願にも良いとされ、商売繁盛や厄除けの象徴として活用される場面もあります。
加えて、亥は五行では「水」の性質を持つとされ、感情の安定や知恵の流れとも関係が深いとも言われています。水の気を取り込むことで、心のバランスを整え、冷静な判断力を高めてくれるのだとか。
猪の絵の飾る場所とは?
では、そんな力強い猪の絵を家のどこに飾ればいいのでしょうか?風水では、モチーフの持つ「気」と、その空間のエネルギーが調和する場所に配置することが大切とされています。
1. 玄関
玄関は気の入口。ここに猪の絵を飾ると、外から入ってくる邪気を跳ね返し、良い気だけを招き入れてくれると言われています。ただし、あまりにも威圧感のあるデザインだと来客が驚いてしまうかもしれませんので、優しさと力強さが共存するような絵を選ぶのがポイントです。
2. 仕事部屋・書斎
目標に向かって集中力を高めたい場所にはぴったりです。猪のような「一直線に突き進むエネルギー」を必要とする仕事部屋に飾れば、迷わず進む力が湧いてくるはず。特に、東北の方角に飾ると、十二支の「亥」が持つ位置と調和し、より効果が高まるとも言われています。
3. リビングの北側
猪が持つ「水」のエネルギーは、風水では北と相性が良いとされています。家族が集まるリビングの北側に猪の絵を置くことで、家庭内の会話や感情の流れがスムーズになると考えられています。
4. 避けたい場所
寝室やトイレなど、静かで落ち着きを必要とする空間にはあまり向きません。猪の持つ「動」の気が強いため、リラックスしたい空間に飾ると逆に落ち着かなくなることも。
猪の解説
猪は、日本では野生動物として山々に生息し、人々にとって身近な存在でありながら、どこか畏怖の対象でもあります。その鋭い牙や、障害物をものともせず突進する姿は、古来より「武勇の象徴」とされてきました。
また、古事記や日本書紀にも猪が登場し、神の使いとして描かれることもあります。例えば、天照大神の命を受けた神が、猪に導かれて困難を乗り越える逸話なども残されています。
こうした神聖性から、猪の姿は単なる野獣ではなく、「導き」や「守護」の意味も含まれるようになったのです。
さらに、猪は子だくさんで知られており、子孫繁栄や家庭運アップの象徴としても重宝されています。そのため、家族の絆を大切にしたい人にとっても、非常に縁起の良い動物だと言えるでしょう。
最後に
正直なところ、これまで「猪」という存在にそこまで特別な意味があるとは思っていませんでした。ただ野性的で怖いイメージがあるだけで、絵にして飾るなんて発想もなかったのです。
でも、調べていくうちに、猪のもつ風水的な意味や、飾る場所によって運気を変える可能性を知り、私自身も小さな猪の絵を部屋に飾ってみることにしました。
不思議と、朝起きてその絵を見るたびに「よし、今日も前に進もう」という気持ちが芽生えます。きっとそれが、猪のエネルギーなのかもしれません。
猪の絵は派手さはありませんが、静かに、そして力強く私たちの背中を押してくれる存在。もし今、何かを始めたいけれど不安がある、そんな方がいたら、ぜひ猪の絵をそっとお部屋のどこかに迎え入れてみてはいかがでしょうか。意外と、そこから運が開けていくかもしれません。
まっつんの絵購入はコチラ ⇒ https://nihonbashiart.jp/artist/matsuihideichi/
コメント