ある日、ふと立ち寄った骨董市で、美しい弁財天の絵に出会いました。琵琶を抱え、優雅に微笑むその姿に心を奪われ、思わず購入してしまったのです。持ち帰ってから、「これって、どこに飾ればいいんだろう?」と悩みました。
調べていくうちに、弁財天には風水的にも深い意味があることを知り、ただの装飾としてではなく、運気を高める象徴として大切に扱いたいと感じるようになったのです。
風水というと「中国のもの」という印象を持たれる方も多いかもしれませんが、日本の神仏にもそのエッセンスはしっかり根付いています。とりわけ七福神のひとりである弁財天は、金運・芸術・言葉の力を司る女神として、昔から多くの人々に信仰されてきました。
その姿を描いた絵には、空間の氣を整え、人を豊かに導く力があるとされています。
このページでは、そんな弁財天の絵が持つ風水的な意味、飾ると良い場所、さらに風水上で密接な関係にある鳳凰とのつながりについても、車椅子生活をしている私の視点から、分かりやすくご紹介します。
弁財天の風水的な意味とは?
まず、弁財天とは何者なのか、簡単におさらいしておきましょう。もともとはインドの水の女神サラスヴァティーがルーツで、日本では七福神のひとりとして信仰されるようになりました。
水の神でありながら、財運や芸術運、学問、弁舌の力も与えてくれるという、実に多才な神様です。
風水の世界では「水」は財を呼び込む象徴とされており、そこに芸術や知恵を融合したような存在が弁財天です。とくに琵琶を持っている姿の絵は、音楽や芸術に携わる人にとっての守護神ともいえるでしょう。
さらに弁財天の周囲に蓮や龍が描かれている場合、その加護はさらに強まるとされ、精神性や直感力までも高めてくれると考えられています。
風水的に見ると、弁財天の絵には以下のようなエネルギーがあります。
- 財運を高める
- 芸術・音楽・表現力を伸ばす
- 言葉の力を高め、対人運を良くする
- 女性らしい優しさと知性を呼び込む
これらのエネルギーを空間に取り入れることで、住まいそのものがより豊かで調和のとれた場所へと変わっていくのです。
弁財天の絵の飾る場所とは?
では、実際にその絵をどこに飾ればよいのか。風水では「絵の力を最大限に活かすには、方位と用途を考えること」が大切だとされています。以下に、具体的な飾り場所の例を挙げてみます。
1. 東南の方位(人間関係・恋愛・美)
東南は「風」の氣を持つ方角で、人間関係や美的感性を司るとされます。弁財天の柔らかいエネルギーとの相性も良く、とくに女性にとっては良縁を引き寄せる効果が期待できます。リビングや玄関から見える位置に飾ると、訪れる人にも良い氣を与えます。
2. 北の方位(学び・知恵)
北は「水」の氣が流れる場所で、知性や集中力に関わるエリアです。弁財天の学問や芸術への加護が強く働くので、子ども部屋や書斎、勉強机の近くに飾るのが良いとされます。
3. 玄関(運気の入口)
風水において、玄関は氣の入口です。そこに弁財天の絵を飾ることで、入ってくる氣が清らかになり、良い運気だけを取り込む効果があると言われています。ただし、外から直接見える位置は避け、玄関の内側の壁など、やや目立たない場所に飾るのが理想です。
4. 音楽室・アトリエ・美容室など
芸術的な仕事をしている方は、自分の創作の場に弁財天を飾るのもおすすめです。心を落ち着け、自分の内なる創造力と繋がりやすくなります。
ただし、トイレや物置など「陰の氣」がこもりやすい場所には飾らない方が無難です。また、地面すれすれや人の目線よりも極端に高い位置も避けましょう。目線よりやや高めの、清潔で整った場所が最も適しています。
弁財天の解説
風水は単なるおまじないではなく、空間や物の配置によって気の流れを整える環境学ともいえます。弁財天の絵は、その中でも特に「豊かさ」と「流れ」を意識させるアイテムです。
絵を飾るだけで全てが変わるわけではありませんが、空間が整うと人の気持ちも前向きになり、結果として行動や人とのつながりが良い方向へ進みやすくなります。
私自身も、弁財天の絵をただ飾るのではなく、日々埃を払い、時折花やお香を添えるようにしています。そうすることで、自分自身が「豊かさを受け取る準備ができている」という気持ちを持てるのです。
弁財天の絵は、単に金運を上げるための道具ではなく、自分の内面を整えるきっかけを与えてくれる存在だと思います。
最後に
弁財天の絵は、単なる美術作品というよりも、そこに宿る「氣」や「祈り」を感じ取るものだと思います。私自身、車椅子生活のなかで心の拠り所を求めていた時期にこの絵と出会い、部屋に飾ったことで不思議と気持ちが明るくなった経験があります。
風水とは、環境と心を調和させるための知恵です。弁財天の絵を飾ることで、目に見えないけれど確かに存在する運気の流れを整える手助けになるはずです。
もしご自宅にお気に入りの弁財天の絵があるのなら、ぜひこの機会にその飾り方を見直してみてはいかがでしょうか。心の平穏とともに、生活に新しい風が吹き込むかもしれませんよ。
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